11/16/2015

あの時に覗いた国は世界はもう少し柔らかいものであったと思う。

ヨーロッパはどこか敷居が高かった。
小さい頃に好きだった世界名作劇場の世界が私の知るヨーロッパだった。
キラキラしたその国々に私が行くことはどこか場違いな気がしていた。

「深夜特急」に影響され、旅を始めたのは10年以上前のこと。
ドイツを一周することから初めたヨーロッパの旅で一瞬でその魅力の虜になった。

その中でもフランスはとても素敵な国であった。
その後何度となく足を運ぶほど素敵な国であったのだ。

私が知らないことが詰まっている国であり、刺激的であった。
今でもその時の刺激がいろいろなことにつながっている。

ヨーロッパの沢山の国を旅したあの時に怖かったのは、
騙されること。
スリ。

とにかく安宿や市場やお店でお金を高く見積もられないか。
電車やバスや道でお金やパスポートを取られないか。

必ずバックは前に持ち、いつでもアンテナを張り巡らし
どの人を信用するかに神経を集中していた。

長い旅の中での怖い思いは
チェコの安宿での泥棒事件。
ハンガリーの駅で脅されたこと。
バスで夜中の国境を超えた時、大きな銃を持った職員に乱暴にパスポートを
持ってかれたこと。
メキシコのバスで突然警察官が乗り込んできて外に降ろされたこと。
クロアチアでサッカーの試合が行われ、フーリガンが暴れていると市内に
外出禁止令が敷かれたこと。

確かにその時は怖かった。
けれども、今世界で起こっていることは何かが違う。

ボスニアを旅した時に感じた内戦の怖さ。

それとも違う。
私が旅した時の国は世界はもう少し柔らかいものであったと思うのだ。

こんなに沢山の人が恐怖に陥れられ、犠牲となり、哀しみに包まれる。
その先に実行した人たちが思い描く未来はあるのだろうか。

ユダヤの諺を思い出す。
「他人の過ちから学べ。全ての過ちを体験する時間はないのだから。」

歴史を学ぶ必要があるのではないのか。
過去の過ちから現在を未来を平和に。



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