3/03/2015

利益を追求していった先にあるものは。 つづき

つづき。

利益を追求し患者は増える。
けれどもスタッフの数は変わらず。

違うというけれど、
現実は混合病棟となり、
認知症の人もいれば、
術後の人もいれば、
終末期の人もいれば、
全介助の人もいれば、
様々な疾患、
様々な期の患者がいる。

スタッフが減る夜勤帯。
夜間は病が悪化する。
暗く静かな時間は、
眠れない人を、
痛みを、
苦しさを、
増長する。

ナースコールが鳴り止まない夜間。
患者は辛く、
スタッフは疲労が増す。

患者の辛さを考えると、
疲労なんて、
と思わなくてはと思いたいが、
現実はなまりのような身体を動かすことに精一杯で、
笑顔も優しさもなくなっていく。

申し訳ないと、
自己嫌悪に陥り、
更に疲労は増す。

利益を追求していった先にあるものは。
こういう現実も生むと気づいているのだろうか。

明け方から状態悪化した肺癌の末期の患者。
家族が受け止めきれず、
最期をどうむかえるか決められない。
外せないであろう人工呼吸器にのせる可能性もある。

医療者からしてみれば、
外せないであろう人工呼吸器にのせ、
苦痛な最期をむかえることにはネガティブである。
しかし、家族のほんのわずかな希望にかけたい気持ち。
それは、当然のことであり結論をだせずに涙するのは、
仕方のないことである。

かけつけた娘さんが涙ながらに話す。
その話を聞きながら、
もっと優しくありたいと思った。

医療の世界には利益だけではないものがあると思うのだ。




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