11/02/2014

つづき。そしてつづく。

       
                     大津島                
  


斜めの古民家で一緒に住んでいた彼女と久々に再会してポジティブな空気に感染することに成功した。 彼女はいつも前向きな人であった。 一緒に暮らしていたからいろいろな彼女を知っているが、どんなにマイナスな状況下に置かれても彼女の放つ空気はプラスであった。だから彼女に何かを相談すると必ず前を向くことができるのだ。そんな彼女と古民家での不便な生活はなかなか楽しいものであった。  トルコの宿の、蛇口がレプリカで水すらでないという状況とよく似たその生活は今考えても刺激的なものであった。薄暗い急階段と廊下を通り抜けて行くお風呂。洗濯機は2層式でほぼ手洗い状態。 ビー玉を転がせば、ためらうことなく一斉に転がるような部屋で布団を2枚敷いて寝ていた。朝起きるといつもどちらかによっている。雨がふればタライとブルーシートで覆わないと水浸しになるリビング。そんな生活は常に旅であった。そう、全てが不便であった。


彼女のリサーチ力は素敵である。今回のランチは彼女のオススメである神楽坂の路地裏にある「ル・クロ・モンマルトル」。 そこでだされたお料理はどれも美味しく、メインに添えてあるポテトでさえ感動を覚えるものであった。 それに加えて美味しいワインを飲んだ。 美味しいものを素敵な友人と楽しむ時間は大事であるとしみじみと思いながら、ランチの後は彼女の家で更にワインを飲む。 フランスからアルゼンチンに場所を変えた。 彼女の11ケ月になる愛娘にも癒しをもらい家路に着いた。

最近、仕事で眩暈がしそうなことに遭遇する。この職場はどこに向かっているのかわからなくなる。去年まではとても素敵な職場であったのにと嘆きたくなることばかり。でもそんなに嘆いていても、何も解決しないのは知っている。だから、こうやって、友人に会いプラスの空気を吸収して前を向く。

最近読んだ、鎌田 實先生の本にこんなことが書いてあった。
「メスだけでは見えない所に広がったがんを取り除くことはできません。医師が醸し出している空気や話す言葉も、患者の心に働きかけて、病気を治すのです。  つまり、医師が元気じゃなければ、患者は治らない。医師と患者には同調現象がある。     病院のなかにある、必ず治すという空気と、患者さんの中に生まれる治りたいという空気をもっと積極的に作っていく必要があるのではないか。もちろん全ての病気がそれで治るわけではない。しかし、若干でも治る率が違ってくるのだとすれば、空気はあなどれない薬となるはずだ。」

彼女のように、私もプラスの空気を身体中に羽衣のように巻きつけて今日も明日も明後日も、やっぱりこの仕事で頑張りたいとそう思ったのである。

時々は、彼女と食事を共にして沢山の会話をもっていこうと思っていたら彼女からメールが届いた。 いい刺激をもらったので、また会いましょう。  その言葉に、更に前を向ける。 

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