12/18/2013

機内食

 機内食は飛行機に乗ることが好きな私の3番目に好きなものである。1番目は飛び立つ時、2番目は小さな窓からみる空、そして着陸態勢になった時に見えるその国の様子である。


 飛行機の中で食べた機内食は美味しいと言えるものではない。今まで様々な飛行機の機内食を食べたが、どれも美味しいと言えるものではなかった。けれども、この機内食を食べお酒を飲まないと旅ははじまらないのである。 

 そして、貧乏旅にかかせないのは機内食の使わなかったスプーンや塩や胡椒やナプキン。 場合によっては水やパンやチーズも持って帰る。  昔、クロアチアからイタリアを船で渡った時、まだ旅慣れをしていなかった私は日本の日曜日を想像してのんびりと港に向かった。途中でお金をおろしてお店で何か食料を購入しようと。しかし、ヨーロッパの日曜日は本物の日曜日であったのだ。 全てが閉まり、街に人の姿はほとんどみなかったのである。手持ちのお金は確か5ユーロ程度だった記憶がある。購入できたのは飲料のみ。 半日以上の船旅を助けてくれたのは、機内食であったのだ。  機内食はいつでも私の旅をサポートしてくれるのである。   

 マルタに向かって、エミレーツ航空に乗り込んだ。

「とりあえず、ビールで。」                                 


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