4/02/2011

安宿までの道のり・・・。


ここでいいやと決めた安宿は予想以上に遠かった。とりあえず、最寄の駅周辺でbusを降りたのだが、暗いこともあってどこに進めばいいのかわからない。私が知っているのは宿の名前と住所だけである。住所から通りの名前の察しはつくが、肝心の通りの名前がどこに書いてあるかがわからない。もうこれは手当たり次第に通行人に聞くしかないのである。


まずは角のお店のおばちゃんに聞く。前の大通りを左にまっすぐであるという。しばらくしてまた聞いてみた。まだまだ先であるという。ひたすら歩くことにした。日が暮れて、屋台の数も減ってきた大通りを歩くことに少しづつ不安を覚えもう一度、聞いてみた。


まだまだ先であると言われた。そして、busに乗ることを強くすすめてきた。しかし、Thai語ができない私には難関である。なぜなら、窓もドアも開いた明らかに定員オーバーなそのbusは道まででて自分で止めないといけない雰囲気があるし、停留所がないところをみると降りるところも自分で言わなければいけないような感じである。きっと、お金は一律なのだろうがその金額すらわからない。そんな地元色たっぷりのbusに気軽に乗れる度胸は持ち合わせてない。


とりあえず、お礼を言いまた歩くことにした。すると、後ろからすごい勢いで追いかけてきた彼女は私の手を掴みbusに乗った。私は何がなんだかわからないままにThai人に囲まれbusに乗ることになった。お金はなんだかよくわからないが持っていたコインを渡すと、更に小さなコインのおつりが返ってきた。いくらだかさっぱりわからないが、日本円にしたら何十円にもならないような小額なので、気にすることもなかった。


私を乗せてくれたおばちゃんは、隣の乗客に何やら言うと私に笑顔を見せbyeと言い降りてしまった。その乗客のおばちゃんを見ると笑顔で頷いている。なんだか、もうどうにでもなれって感じとなってきた。突然、おばちゃんが立ち上がり、私の手をとり降りた。そしてそのまま道路の反対側まで連れていかれ、そこを曲がれと言う。どうやらその道沿いに宿があるらしい。


21:00を回った外は、かなり暗い。その道もなんだか薄暗く怖いのである。キョロキョロしていると、ひとりのおじちゃんと目が合ったので、宿について聞くと、どこか行ってしまった。途方にくれているとバイクに蛍光オレンジのジャケットを着たおじちゃんを連れて戻ってきた。そしてバイクの後ろに乗れという。


とまどった。小さいころの記憶が蘇る。私の母の弟のゆうちゃんは大きなバイクを持っていた。一度乗せてもらったことがある。そしてものすごく怖かった思い出がある。私の記憶はそこまでであるが。その後私はゆうちゃんが困ってしまう位激しく泣いたらしい。


高校生の時、幼稚園のころから仲良しだったあきらくんがバイクの事故で空に昇った。そしていまだに帰ってこない。


私はバイクが嫌いであった。というか怖かった。乗り物は好きであるが、バイクは嫌いである。


でも、今の私には選択肢はないに等しかった。このバイクに乗って宿につくかはわからない。けれども、乗らなければつかない。


私は乗ることにした。そして宿についた。それはそれは長い道のりであった。


そして、バイクという乗り物が好きになった。Bangkokにいる間、私は移動手段として常にバイクを選択した。バイクの後ろに乗るのは気持ちよかった。暑い国で風をきって走るのは、自由を手に入れた感覚を与えてくれる気がした。


何となく選び、長い道のり経て、そして沢山の人の手をかりて着いたその宿はものすごく居心地がよかった。結局私は最終日まで、その宿にいたのである。


次の旅もここに泊まりたいと思っている。勿論、バイクの後ろに乗せてもらって・・・・。



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