1/18/2010

あの会話。

冬の寒さが体の何かと直結するような気がする。南と北では住む人の性格が異なるのもなんだか頷ける。自分を取り巻く全ての環境が今の自分を作り上げているのだろう。

久々に涙がこみ上げて止まらなくなった。医療者として、病院で人の死を前に泣くことは好ましくない。けれども、8ヶ月もの間、闘病生活を近くでみてきた者として、涙を止めることは難しかった。最後のお別れをするために霊安室に向かった。そこには、決して安らかとは言えない顔で眠っている彼と、その傍らで泣き崩れている奥様と娘がいた。

60歳という若さで天に召された。私達は、誰一人として死から逃れることはできない。そうわかっていても、それだけでは割り切れないものがある。

出勤と退勤の時に、必ず彼の病室に行くことが日課であった。

「今日の調子はどう?」
「あんまりよくないよ。」

「水が飲みたいよ。」
「水は駄目だからアイス棒でいい?」
「うん。」

もうあの会話はできない。私の大きな支えであった、あの会話が。

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