12/09/2009

皆はどう考えるのか。

逗子にて。


想像力はとても大事な道しるべにはなるが、最終的な決断を下すのに有効であるか考えてみると、首を縦にも横にも振り切ることができない。

最近、100歳を数年過ぎた方が逝ってしまった。日本酒が大好きであったその人は、100歳のお祝いで日本酒を飲みすぎて転倒し、骨折をした。その後も、飲み続けた結果、誤嚥をして肺炎にもなった。今回はそのようなエピソードで入院をしてきたわけではないけれど、入院2日後には回復の兆しをみせた。そのため、Dr達は、治療を開始したのである。

他人が人の命の期間を決めることなど許されることではない。それは誰しもが理解している、周知の事実である。その考え方で、この人のことを考えた場合、確かに延命することは間違いではないのかもしれない。けれども、私にはどうしてもこれでよかったと思えないのである。

最後に、大好きな日本酒で唇の乾燥をとってあげればよかったなぁって思う。・・・その思いは今も変わらない。20歳だから、50歳だから、80歳だから、100歳だから・・・というわけではない。でも、やっぱりベッドで眠り続け、沢山の管を挿入されるより、危ないとわかっていても大好きなことをして、その結果起こったことに、「ほらぁ、だから言ったでしょ。でも、美味しかったなら、楽しかったなら、そう、それが何よりね。」と言うほうがいいのではないかと思うのである。

ひとりでは動くことが困難な50代の患者。倦怠感があるからと言って何もしようとはしない。けれども、大好きなシャワーに入れると、たちまち元気になる。満面の笑顔で私たちを迎えてくれる。食事も普段はほとんど手をつけないのに、食べる。彼はシャワーに入ることで生きる気力をもつことができる。

いつも思う。人が元気になるために必要なものって、本当はこういうことなんだってことを。

「毎回、シャワーにいれてくれてありがとう。これで今日も元気に過ごせる。」

その言葉に私が元気をもらう。

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