12/03/2009

めくらやなぎと眠る女。

めくらやなぎと眠る女

運動不足なので歩くことにした。昔から走ることは苦手であるが、歩くことは好きである。仕事場から東京駅までは40分程度なので歩くことにしたのである。


途中に時計屋さんがある。ショーウインドウの時計に魅せられ、なんとなくドアを開けた。最近、大事な時計を無くした。ふたつの時計がついたその時計は、とても気に入っていたものだった。上の時計は日本に合わせ、下の時計は好きな国に合わせる。旅に出たときはその国に合わせる。常に日本にいる自分と異国にいる自分をもてる。だから、その時計が大好きであった。時計を無くしてしまい、新たな相棒を探している。けれども、ふたつの時計がついた時計はほとんど作られていない。この時計屋さんにもなかった。倉庫を探してくれ、メーカーにも問い合わせてくれた。でも見つからなかった。けれども、時計屋さんはメーカーの人がきたら探してもらうと言ってくれた。たったひとつの時計のために、たまたま入った時計屋さんが頑張ってくれた。ふたつの時計がついた時計は、この時計屋さんで購入しようと思った。

ある友人が言っていた言葉を思い出した。彼女は営業の仕事をしている。

「物を売るのではなく、自分を売るの。物を買ってもらうのではなく、自分を買ってもらうの。」

確かにそうだなぁって思った。


八重洲ブックセンターの前を通った。村上春樹の本が山積みにされていた。久々に短編集を手にとった。いつもは文庫本になるのを待つ。彼の作品だけは、文庫本になるのも図書館にリクエストを出すこともしない。早速購入した。

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