10/25/2009

旅の合間に思うこと。


仕事が終わり、大好きだった患者さんの転院先に行こうといつもとは反対側のホームに向かう。うる覚えであった病院でありもう退院しているかもしれないけれど、転院日にお別れをすることができなかったので、どうしても会いに行きたかった。彼女はうる覚えの病院の個室にいた。再会をとても喜んでくれた。最近、少しだけ心が傾いていた私にとって、それは有難いことであった。

帰りの電車で思う。逢える人にはどうやったって逢えるのだと。逢えない人にはどうやっても逢えないのだと。それは当たり前のことのようで、気づかない事実。逢いたいと思い海の向こう側まで行ったけれど逢えなかった人。きっと、こうやっていつまでも逢えないのだろう。そんなことを考えながら電車を乗り換えると、電話が鳴る。メールである。海の向こうから日本に戻るときにトランジットで立ち寄ったハノイのBUSで出会った人。

逢いたかった人には逢えなかったけれど、全く知らなかった人と出逢った。それを逢うべき人であったと言い切れるなにかはないが、きっとそうなんだろうと・・・思うのだ。

10/21/2009

ベトナム・タイ、ひとり旅 Ⅵ



屋台がありすぎて、どこが美味しいのか、どこが安いのかもわからない。だから、なんとなく足が止まった所にはいることにしている。雨が降っており、宿からあまり歩くきにもならず・・・でもお腹も減ったしなぁって思いながらプラプラしていたら、出会ったこの屋台。雨が激しさを増したため持ち帰りにして宿のダイニングで食べようかと思ったのだけれど、なんとなくその屋台に集まっている店員なのかわからない人たちに興味があり、テーブルで食べることにした。ひとりで飲むには瓶ビールは大きすぎるかとも思ったが、あまりに美味しくてそれについては問題なかった。何を注文していいのかもわからないため、指でさしてなんとなくで頼んだが、そのなんとなく頼んだものもとても美味しかった。


10/18/2009

ベトナム・タイ、ひとり旅 Ⅴ























ひとり旅の時は、必ずドミトリーに泊まる。特に決めているわけではないが、いつもドミトリーに泊まっているように思う。今回もゲストハウスのドミトリーに泊まった。きっとバンコクは探せばドミトリーの値段と同じ位で泊まれるホテルや、それこそ航空券とホテルのセットのほうが格安だったりする。でも私はあえてこのゲストハウスを選択した。2段ベットがふたつ置かれた4人部屋の鍵をもらった。私のベットは2階。下には香港人、隣のベットの人は寝顔しかみることはなかったが、欧米人かなぁ?   シャワーは私の苦手なヘッド固定タイプであるが、お湯もでるし水の勢いも水圧もまずまず。清潔な印象であり、スタッフも感じがいい。少々値段は高いが、これ位で1200円位はいいかなぁと思う。今の私に、この都市にある、バックパッカーの安宿メッカに足を運ぶ元気はない・・・。 

宿の選び方やお金の使い方に、20代の旅と30代の旅の違いを感じる。こうやって私の旅は、時計の針を少しづつ遅くしながらゆっくりと歩き、続いていくのだろう。急ぐ必要などどこにもなかったのである。否、あの時はその必要があったのかもしれない。不思議なことに、歳を重ねるにつれて、先は長く続いているように思うのだ。現実には短くなっているはずの道なのに。だからゆっくりと歩けるのかもしれないし、歩くしかないのかもしれない。


昼間の散歩から戻ると皆の溜まり場の隅のソファで本を読む。スタッフの声や絶えず誰かが出入りするドアの開閉の音をBGMにして。夜は、部屋に人がいる安心感から深い眠りにつく。 ひとり旅の旅人が集まるドミトリーが好きである。


10/17/2009

ベトナム・タイ、ひとり旅 Ⅳ


私の旅がスムーズに行くことは今までもそしてこの先もないように思う。毎回のことだけに、最近はそれをアクシデントではなくハプニングと捉えている。

今回も成田出発ですでに3時間待たされた。そんなのは私の中では、忘れてしまう位の事実であった。やっぱり本当のハプニングはちゃんと用意されていたようだ。ホーチミン市内に渋々別れを告げ予定通り空港に到着したのに、早速カウンターで「3時間遅れているから。」と言われた。

市内にいる時にわかっていたならもう少し散歩をしていたのに・・・と思いながら、空港のベンチで突然降り出した雨を、彼らのように眺めることにした。彼らは、スコールに対して寛大である。毎回、集団でその雨を眺めている。そこに、鬱々とした空気は全くないのである。私もそのスコールに自然を感じ、時間の流れを感じた。

3時間遅れますと言われた、バンコク行きの飛行機に搭乗できたのは4時間後。そしてその飛行機は離陸15分で舞い戻ってきた。理由はわからない。ベトナム語なんてひとつもわからない。けれども、アナウンスはベトナム語のみである。舞い戻ってきてから4時間もの間、10Gと16Gを何度往復したことだろう。もう、このままバンコクには行かず日本に帰ろうかなぁと、日本行きの案内を眺めながら思ってしまうほど、疲れてしまった。 行けるのか行けないのか・・・それすらわからずにひとり待つのはなんとも苦痛の伴うものである。まぁ、何を考えても仕方ないので、とりあえず数独をしながらおとなしく待ってはいたが・・・。

待つこと合計8時間。やっと飛行機に再度搭乗し、バンコクに到着したのである。宿があるStまで行く市営Busのようなものを探し乗り込んだ。これでひと安心とバンコクを堪能しようとBusの窓際に座り外を眺めた。やっとバンコクに着いたのかと思うと嬉しくなる。自分だけのこの国に対する思いが感情の波となり私の体に押し寄せる。


あぁ・・・私、バンコクの空気を全身で浴びている。


10/13/2009

ベトナム・タイ、ひとり旅 Ⅲ

車窓から外を眺める。



大人になったなぁって、思うこと。私だけのものさしであるが、朝の時間を急がなくなったこと。のんびりと支度をしても、ゆっくりと朝食を摂っても、その後珈琲をドリップして飲んでも、それでも大丈夫な位、朝の時間をゆっくりとのんびりと過ごしている自分にそう思う。
 
でも、ベトナムの朝は私の思うのんびりなんて違うよって言われてしまうような時間が流れている。市場の喧騒も激しいバイク渋滞も見たけれど、それでも東京の朝とは違う。同じ喧騒で同じ混雑なはずなのに何かが決定的に違う気がするのだ。

その何かは結局の所見つけることはできなかったけれど、いつも以上にのんびりとした時間を過ごせたことは事実であり、これが本来の朝のあるべき姿なんだろうなぁってことだけはわかったのである。


10/06/2009

ベトナム・タイ、ひとり旅 Ⅱ

一日目の朝、2時間の時差であるが、なんだか早くに目が覚めたので、宿から歩いて15分程度であろう市場に行くことにした。旅で必ず行く市場・・・やはり「食」はその国を表す。だから、市場はその国を知る玄関であると、いつもそう思いながら市場を歩く。


















まずは朝ごはんを食べようと、食堂が並ぶ場所を歩くことにした。ほんの少し歩いたところで、おばちゃんと目が合ってしまった。おばちゃんの激しい誘いに言われるがままに座り、だされたものを食べることになった。けれども、その美味しさに嬉しくなった。ベトナム料理は好きであるが、日本で食べたベトナム料理とは明らかに美味しさが違う。きっと、旅している自分の開放感や、市場の空気や、おばちゃんの笑顔や、そいういものも美味しさに含まれているのだろう。でも、それを引いてみたとしても美味しかったのである。

ひとり旅の残念なことは、それを美味しいねって共有できる相手がいないことである。でも、おばちゃんがちょくちょく私をきにかけてくれていたから、最後まで素敵な朝ごはんの時間を過ごすことができた。  生春巻きにもっとタレをつけなさいと・・・激しい身振り手振りで教えてくれたそんなおばちゃんに・・・・だから旅はやめられないって、そう思いながらおばちゃんと別れ、市場散策を再開したのである。



左がおばちゃん。右は、ジュース屋のお姉さん。決して清潔とは言い難いが、それでいいのである。あぁ、Asiaに来たんだなぁって実感する瞬間のひとつである。


10/05/2009

ベトナム・タイ、ひとり旅 Ⅰ

                            ホーチミン 中央郵便局

ホーチミンに到着。空港から一歩外にでるとそこには人が溢れている。一歩でただけで、ありとあらゆる人に声をかけられる・・・この感じは東欧を思い出させてくれる。ここでは自分だけが頼りである。全ての感覚を研ぎ澄まし、鈍った感覚にスイッチをいれなくてはならない。

宿を探すのは、中心街に行ってからにしようと考えていたので、Taxiのおじちゃんと交渉をしなくてはいけない。数歩あるくと、誰かに止められる。この感覚・・・鬱陶しい反面、心のどこかで嬉しい自分もいる。東京で普通に暮らしていたらまずないことである。まぁ、もし東京で同じ体験をしたとしても、喜べないだろう。これは、異国の地であるから嬉しいのである。

嬉しい・・・ばかり言ってはいられない。気づくと、10分以上経過している。特に急いでいるわけでも予定があるわけでもないのだが、大体の相場もわかったのでもう決めることにした。

いかにも怪しげなで「僕はスーパーアドバイザーさ。」なんて言いながら、近寄ってきたおじちゃんに頼むことにした。安宿も一緒に紹介して連れていってくれるというので、少しだけ値切って決めることにした。

初めてのベトナムであり、久々の客引きとの交渉に不安がなかったわけではないがもうここはベトナムであり東京ではない。誰ひとり知る人もいない。携帯も繋がらない。だから、自分を信じて最初の一歩を踏み出し、旅ははじまったのである。

無事に、宿に到着。早速、宿の受付の気だるそうなお姉さんに地図に宿の目印だけつけてもらい、散歩にでかけた。まずは、大好きな郵便局に行き親友と両親にair mailを書いた。その後は気の向くままに歩き続けたのである。

プール。


「理由なんて、愛ひとつで十分だ。」
この言葉に惹かれ、そしてこの映画をみに行こうと決めた。

10/04/2009

いつだって。

ASIAN JAPANESE―アジアン・ジャパニーズ〈2〉 (新潮文庫)




普段からこれぐらいの行動力と度胸で歩いていければいいのになぁって思う。いつだって、突然思いつく。思いついた瞬間から私の頭はそのことで一杯となる。もう、他のことなんてなにひとつはいる隙間など存在しないのだ。

今回は、あまりに航空券がとれないので一度諦めた。でも、やっぱりそれは納得のいくものではなかったようで、前日にもう一度再チャレンジをした。

なんと、航空券がとれたのだ。なんともあっさりと。きっとキャンセルがでたのだろう。まぁ理由などなんでもよい。とれた事実に嬉しさがこみあげる。

久々のAsiaひとり旅。ほんのすこし不安もよぎった。でも、そんな不安はすぐにどこかにいってしまった。早速、リュックに最小限の荷物を詰めこんだ。準備はすぐに完了。明日、成田からベトナムに飛び立つ。      2009、9、25、 AM10:30 ホーチミンに向かった。

昔読んだ、小林紀晴のASIAN  JAPANESE2 は確かハノイから始まる。そんなことを思い出した。帰国したら、実家に帰り紐とくことにしようとそんなことを思いながら・・・。私の旅は始まったのである。