2/01/2009

Enoteca D'oro

イタリアを旅した時の思い出で一番鮮明なのはジェノバでの出来事。なぜかジェノバのYHは高台の頂上にあった。途中まではなんとも不思議なエレベータで行けるのである。坂をひたすら上がらなくてもいい、なんとも優れもののエレベータであるが、なんだか遊園地のようだった。岩の中をエレベータで上がるというのは・・・。


しかし、途中でその画期的なエレベータは終わってしまう。そしてその先はBUSである。このBUSが問題である。イタリアを旅して困ったこと・・・というかどこの国も次の停車駅のアナウンスがないのである。ものすごく観光地とされているところはあるのだが、ここにはなかった。だからBUSに乗ったところでどこで降りればいいのかがさっぱりわからないのである。


隣にいたおじいちゃんに聞いてみた。勿論、イタリア語なんてわからないので地図を片手に必死でYHの名前を繰り返しただけであるが。でもそれで充分通じた・・・というか大きなリュックを背負い、このBUSでどこかに行きたいといえば大抵がYHだという予想ができるようである。


そのおじちゃんはSiと繰りかえしながらBUSに一緒に乗り込んだ。そしておじちゃんは途中で降りた。その降り際に運転手に何か叫んでいた。その叫びを聞いた他の乗客も気にしてくれていたのだろう。YHの近くの停留所に着いた途端、乗客の皆が一斉にここだよと教えてくれた。そして一人のおじちゃんはYHまで連れて行ってくれたのである。


それから、私はジェノバが大好きになった。旅が好きな理由はこういうことである。この優しさが積み重ねられていくたびに、悲しいことなど消されていき、更に旅が好きになる。


イタリアで旅したのは、ローマ・ジェノバ・ナポリ・ポンペイ・・・他は行かなかった。

私は、ジェノバとポンペイで充分とイタリアを感じた。ピザはポンペイで毎日食べていた皆が薦めるピザである。釜で焼いてくれるそのピザは今まで食べたピザの中で一番美味しかったように思う。そして、近所の商店のおじちゃんが趣味で作っているWINEは本当に美味しかったのである。



そんな思い出が、喫茶店の友人が連れて行ってくれた、半蔵門のEnoteca D'oroで美味しい料理と美味しいWINEを頂いたことで蘇ってきたのである。

私の旅はとても貧乏な旅なのでイタリアの料理やWINEなど本場で堪能できたわけではない。けれども、いろんなことを思い出した。WINEを飲むのは大好きであるが、知識なんて全くない。でも匂いが私をあの時に戻してくれるのである。

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