8/19/2008

喫茶店での話。

私の働いている喫茶店は創業59年。


重たいドアを開け、一人の老婦人が入ってきた。
彼女は一言「やっとみつかったわ。嬉しい。」と言った。

店長が声をかけると、それを待っていたかのように話し出した。

「60年前、私は近くの大学に通っていたの。といっても当時は
大学ではなく専門学校だったけど。その時によくこの喫茶店
にお友達と立ち寄って珈琲を飲んだのよ。」

「今度はお友達と来ます。」そう言うと、満面の笑みを残し去って行った。


当時のままで残っている喫茶店は、彼女に何を思い出させて
くれたのだろうか。時代は大きく変わり、老婦人の人生も80年を迎える。

けれども、その当時の記憶と空気はきっと変わらないのだろう。

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