8/19/2008

旅離れ。

    「若者の旅離れが深刻化している。」

とある旅行会社の記事である。

隙あらば・・ではないが、休みとお金があれば旅に行こうと思っている
私には、よくわからないというか、共感できない話である。

旅を続けるために、仕事をフリーに変えた。
旅をするために沢山のお金と時間を費やした。

旅をするために犠牲にしたものは沢山あるかもしれないし、
ひとつもないかもしれない。

旅をしたことで得たものはひとつもないかもしれないし、
あるかもしれない。

でも、旅をしようか迷っている人がいたら、私は間違いなくこう言うだろう。

「行ってきなよ。」

9月のスペイン。10月の金沢。
今の私をストイックに働かせる原動力はここにある。

旅は生きるための原動力なのかもしれない。

喫茶店での話。

私の働いている喫茶店は創業59年。


重たいドアを開け、一人の老婦人が入ってきた。
彼女は一言「やっとみつかったわ。嬉しい。」と言った。

店長が声をかけると、それを待っていたかのように話し出した。

「60年前、私は近くの大学に通っていたの。といっても当時は
大学ではなく専門学校だったけど。その時によくこの喫茶店
にお友達と立ち寄って珈琲を飲んだのよ。」

「今度はお友達と来ます。」そう言うと、満面の笑みを残し去って行った。


当時のままで残っている喫茶店は、彼女に何を思い出させて
くれたのだろうか。時代は大きく変わり、老婦人の人生も80年を迎える。

けれども、その当時の記憶と空気はきっと変わらないのだろう。

シンプル。  素。

連日の暑さ。連日の仕事。
ちょっとばかり、否かなりの疲労感。

でもそんな時に私を癒してくれるのは、痴呆の患者と心の風邪をひいた人たち。

心の風邪をひいた人たちと手作り夏祭りを楽しんだ。私の係りは、ヨーヨー作り。皆での共同作業なんていつぶりだろう。単純に楽しめた。手作り夏祭りを皆楽しみ、私も楽しんだ。きっとこういうことが、心の休息であり、「楽しむ」ということは単純にこういうことなのだろう。今年始めての「夏」を楽しんだ。

「痴呆」のイメージは世の中では暗い。確かに、家で介護をしている人たちにとって「暴力」「徘徊」etcは深刻な問題であろう。私たち医療者でさえ、患者の痴呆には頭を抱える。でもその一方、癒されることもある。

今日もピンクのパーカーを着た80代のおじいちゃま、朝からトイレで全身びしょびしょ・・「どうした?」の問いに、「いろんなボタンでいたずらしちゃった。」と茶目っ気たっぷりに言う。その姿はまるで小さな子供のようである。ウオシュレットで遊んでしまう患者にやれやれであるが、朝の忙しさにつかの間の笑いをいれてくれる、癒しのおじいちゃまである。

元ペンキ屋の親分であるという80代のおじいちゃま。家に帰りたくて仕方ない彼は、看護師の目を盗んでは、脱走しようと試みる。  見つけては「どこ行くの?」と聞くと、「ちょっと息抜きだよ。」とか「外を見てただけ。」とにやにやしながら答える。「まさか、病院から抜け出そうとしていたの?」と言うと、「やぼなこと言うなよ、俺がそんな悪いことするわけないだろう。」と下町口調で、満面の笑みを向け答える。


まぁ、なんだかんだこの仕事に癒されている私である。

「痴呆」とは、死を受け入れるための準備なのだとよく言う。死の恐怖から逃れるためには「退行」。 そう、死の恐怖を知ってしまったら、その恐怖から逃れるための手段 として、「痴呆」が存在するのかもしれない・・・。

経験や知識は、時として生きる上で邪魔になる。無垢な子供時代・・・そのままで生きていくほうが上手くいくこともあるのだろう。

8/08/2008

絶望。

「絶望」するなんて、日常でそう簡単につかう言葉ではない。
けれども、人生に絶望するなんていともたやすいことのようである。

絶望した今日に終止符をうつためにひたすら眠った。
あんなにも毎日睡眠を夢みていたのに、目覚ましをかけずに、
眠っていていい状況に陥ると短時間で目が覚める。

この暑さで何もする気にもなれず、洗濯をしてお風呂に入り
冷凍していた秋刀魚を焼き、お素麺をゆで、Amelieをつける。


人生に絶望していた自分を笑う。
そう、人生に絶望するなんてそんな簡単にできることではないのだ。


明日は新しい日。私は笑顔で迎えることにした。

8/06/2008

刺激。

彼女の旅の本が好きである。
彼女の旅のドキュメンタリーが好きである。

その彼女と逢ってしまった。
心の中で大興奮である。
その彼女と短い時間であったが話すことができた。

生きるPOWERが違う。
何か惹きつけられるものが彼女にはある。
素敵な女性に逢って私の脳は活性化された。

喫茶店の店長は劇団の脚本もてがけている人であり、興味深い話を
沢山してくれる。

喫茶店の常連さんはいろいろな世界で生きている人たちである。
そんな常連さんの話は興味深い。

フルートの先生はいろんな分野の話をしてくれる。
いつも先生の話を聞くのが楽しみである。

当たり前のことだけれど、世の中には沢山の人がいて
沢山の仕事があって、沢山の事実があって、
沢山の生き方があって・・・・。

様々な世界で生きている人と話すのはとても楽しい。
最近、脳が活性化されている。

嬉しい。

8/02/2008

安らぎたいときもある。

喫茶店の仕事を始めて、心の風邪をひいた人たちの元に行くのを
止めようとしたのに、結局はどちらも行くことになり仕事が増えた。

やっぱり、心の風邪をひいた人たちから離れられない私。
いろんなことがもっともっとわからなくなり、私の状況はどんどん
悪くなる。何も考えずにシンプルに生きたいと願えば願うほどに
そこから遠ざかる。

でも、安らぐ場所がある。時々、そこに行ってあの人と話して落ち着く。
ちょっとだけ逢いに行って元気をもらった。

今はそれでいい。  明日も仕事。毎日仕事。だから寝なくっちゃ。